サンマは北西太平洋を中心に北太平洋に広く分布し、秋刀魚の名が示すとおり、秋を代表する味覚の1つとして我われ日本人に親しまれてきた。戦後、さんま棒受網漁業が発達し、時に落ち込むことがあっても比較的安定した漁獲と水揚を続けてきた。しかし、近年水揚量が減少し、特に最近数年間はこれまでに例のない不漁となっている。また、これに対応して棒受網の漁場やサンマの成長にも大きな変化がみられている。そこで、漁場や成長の変化を軸に、最近のサンマの資源と漁業の状況を整理し、今後の課題などについて考えてみたい。
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