うみひとネット初のコラボ商品の立役者たち
2024年2月のシーフードショー大阪でデビューした、うみひとネット初のコラボ商品「おみそ鯛 青とうがらし」。愛媛の麦味噌の自然な甘さの中に広がる青とうがらしのピリッと感とゴロゴロ入っている愛媛産の鯛。ご飯に乗せても良し、パンに塗っても良しのその商品については、この企画に参画したうみひとネット学生会員が詳しくレポートしてくれているので(https://umihito.net/news-general/cat3/news113)、ぜひそちらをご覧ください。
今回はこのコラボ商品企画に参画してくれた、うみひとネット賛助会員の愛媛県宇和島市の(株)あこやひめの武部月美さん寛子さん親子とたにおか農園の谷岡真衣さんの魅力について勝手に語ります!
(株)あこやひめ 武部月美さんと寛子さん
まずは武部月美さん。もともとは兼業農家出身ですが、愛媛県宇和島市で真珠養殖を営む夫と結婚。そこから地域の水産業に密着した仕事と生活をしていくことになります。1996年のアコヤ貝の大量へい死などで真珠養殖業を廃業する人たちも出てくる中で、この状況を何とか打開したいと「女性にできること、女性だからできること」をやろうと2005年から漁協女性部の有志で集まり、加工を通じて地域課題に取り組んできました。やがて月美さんを中心として法人化し、本格的な加工品開発と販売をしていくようになります。そこには、若い人たちが地元で働けるように雇用の場を作っておきたいという強い意志がありました。2017年には、月美さんは思い切ってあこやひめを株式会社化し、食品加工場を備えた自社工場を建設し、真珠アクセサリーの展示販売や体験スペースも併設したレストランも作りました。少しでも地元の水産業に貢献したいと、月美さん自身、大量に注文が入る弁当づくりや配達など、毎日、必死に働いています。
月美さんの目標は、(株)あこやひめを通じて、若い世代の人材育成を継続的に行っていくこと。地域に愛され、信頼される企業になること。そのための努力は惜しまないと語ります。月美さんの魅力は、熱い思いを持ちながらもいつもニコニコ明るくほがらかに笑う、あったかいお母ちゃんみたいなところ。思い切りの良さと暖かさを兼ね備えた女性です。
武部寛子さんは、今回のコラボ企画の中心的役割を果たしてくれた方です。子供のころからビジネス感覚に長けていたとか。2022年まで関東で企業の立て直しをサポートする仕事をしてきましたが、月美さんの事業の立て直しをするために全てを投げうって宇和島に戻りました。
寛子さんの魅力は何と言っても、染みついたビジネスセンスと頭の良さ。(株)あこやひめの経営状況をきちんと数字で把握し、バリバリと改革を行っています。冒頭で紹介した学生会員による商品紹介についても、マーケティングの視点から、どのような文章を書けば人々を惹きつけるのか、商品の魅力を伝えることができるのか、たくさんアドバイスをしてくれました。寛子さんも若者の人材育成に貢献できるならと、忙しい時間を縫って学生のための時間を作ってくれました。商談はもちろんのこと、真珠のアクセサリーは作る、おみそ鯛 青とうがらしのパッケージデザインもする、なんでもできてしまう素敵な才女です。
たにおか農園 谷岡真衣さん
谷岡真衣さんは愛媛県内子町で家族農業を営んでいます。今回のコラボ商品では、青とうがらしの生産をしてくれましたが、主には寒暖差を活かした柿やシャインマスカットの生産を中心に行っています。結婚してから携わるようになった農業ですが、やればやるほど、農業の醍醐味を感じています。真衣さんは、3人の子供たちが今のくらしに魅力と誇りを持ってくれるよう、まずは自分自身が毎日を楽しむ素敵なママ農家です。3人の子供たちも慣れた足取りで柿の山を駆け上がり、食べごろの柿を収穫していきます。その姿はまさに小さな農業者。
真衣さんは小さな農業と大きな農業の組み合わせ方など、家族が幸せに生きていけるための農業のあり方を日々模索しています。ピリリと感じる青とうがらしの向こうには、家族のことを、未来の地域の農業のあり方を真剣に考えている女性がいます。
このような素敵な人たちが集まって、「おみそ鯛 青とうがらし」は誕生しました。次回の担当回は、『うみひとネット×(株)あこやひめ×たにおか農園 「おみそ鯛 青とうがらし」 Part2 この商品が生まれるまでのストーリー(仮)』についてお伝えします。お楽しみに!