一般財団法人 東京水産振興会

水産振興ONLINE

2019年9月の「水産振興ONLINE」開設以来、『水産振興』は印刷冊子およびウェブ版で皆様にご愛読いただいてまいりましたが、第635号の刊行を以て印刷冊子は終了し、第636号以降はウェブ版のみの公開とさせていただきます。つきましては、今後、新刊情報を電子メールでお知らせしてまいりますのでメール配信登録」よりご登録いただき、引き続き「水産振興ONLINE」で『水産振興』をご覧ください。
メール配信登録へ

最新刊
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
14

ブルーカーボンを有効利用した
企業の挑戦

森本泰道
リンテック株式会社

私の生まれた1960年代はまさに高度経済成長期であり、国が急速に発展を遂げていく一方で、人口の集中や工場の増加、臨海部の埋立て拡大などによって、大気汚染や水質汚濁のみならず、騒音、振動、悪臭など、多くの負の遺産も生んできました。子供の頃に遊んだ瀬戸内播磨灘もコンクリートの護岸へと大きく変貌。浅場が減少し藻場や干潟が消失したところに工場排水や生活排水が流入し、赤潮の抑制能力が失われました。海は酸素不足に陥り、特産の牡蠣を含む多くの魚介類が全滅する事態になるとともに、残った浜辺では潮干狩りや海水浴もできなくなり、その劣悪な光景にショックを受けたことを思い出します。

つづきを読む
水産振興コラム
水族館の飼育係と「食」との交わり
新野 大
高知県立足摺海洋館 館長
16

青森県、西海岸の「イカ焼き通り」

南の海の話が続いてしまったので本州最北端、青森の話を。1981年の冬のことである。水族館の飼育係になってまだ3年しか経っていない僕に、陸奥湾の湾奥部にある青森市の浅虫地区に新しい水族館を建てる計画があるので手伝わないか、というお誘いが舞い込んできた。当時浅虫には、東北大学の臨海実験所に付属した小さな水族館があった。“浅虫の水族館” と多くの県民に慕われていた施設だったのだが、臨海実験所の建て替えに伴い取り壊してしまうことになった。そこで青森県は新たに県営の水族館の建設を計画したのだ。以上の経緯については、連載第3回目でも書かせていただいたが、今回はその続編である。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
13

なぜいま企業がブルーカーボンに
注目しはじめているのか

長谷川 琢也
フィッシャーマン・ジャパン

ここ数年、「持続可能」とか「サステナビリティ」、そして「SDGs」という言葉が日本のビジネスシーンでやたら使われるようになってきました。「これからの時代、サステナビリティについて考え、行動していかなければ人も企業も生きていけない」とまで言われるようになっています。

つづきを読む
水産振興コラム
豊洲市場・旬な市場人
福地 享子
築地魚市場銀鱗会
1

ウニ師のSNS

白田遼平37歳。豊洲市場水産仲卸「大宗(だいそう)」の鮮冷チームの一員である。ウニを主に担当。肩書はウニ師。ウニ師!?なんかすご~い。初めて聞いた名前です。「オレのオリジナルです。自己ブランデイングしたいっていうか。ネット検索したら、ウニキングとかウニマスターとかあって。でも、違うだろって。閃いたのがウニ師」...

つづきを読む
水産振興コラム
アンケートにみる「豊洲市場の現在地」
八田 大輔
(株)水産経済新聞社
13

終わりに

5か月余の隔週連載を続けてきた連載・アンケートにみる「豊洲市場の現在地」の最終回では、一般社団法人豊洲市場協会(伊藤裕康会長)と一般財団法人東京水産振興会(渥美雅也会長)による3つの共同調査アンケートの検討委員会座長を務めた、婁小波東京海洋大学副学長が全体を総括する。場内にある複数団体の協力で予想を上回る数を集められた回答からみえてきたものは何か。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
12

NEDOでのブルーカーボンの取り組み

南 誓子
NEDO

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス(GHG)の排出量を全体としてゼロにする)の実現に向け、様々な研究開発を行っています。2020年1月に策定された「革新的環境イノベーション戦略」において、国内でのGHGを削減するための行動計画が立てられました。

つづきを読む
水産振興コラム
アンケートにみる「豊洲市場の現在地」
八田 大輔
(株)水産経済新聞社
12

市場関係者の反応㊦

連載・アンケートにみる「豊洲市場の現在地」で紹介してきた、一般社団法人豊洲市場協会(伊藤裕康会長)と一般財団法人東京水産振興会(渥美雅也会長)による3つの共同調査アンケート。市場関係者からの反応の「下」では、1500以上の場内事業者が所属する場内最大の業界団体・豊洲市場協会のトップを長年務め、今回のアンケートの発案者でもある伊藤会長を取り上げる。開場から丸4年が経った今の豊洲市場についての思いとともに語った。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
11

豊かな自然が育む
ブルーカーボン生態系活用への期待

小松 茂
北海道釧路町長

釧路町は、北海道の南東部に位置し、北部は広大な釧路湿原国立公園、南部は太平洋に接する厚岸霧多布昆布森国定公園といった2つの自然公園をもつ豊かな自然を有する地域です。
町の基幹産業である漁業が中心である釧路町昆布森地域は、前浜や町域沿岸から獲れる良質な昆布と定置網漁によるサケ・マスや多くの魚種で人々の暮らしを支えています。

つづきを読む
水産振興ウェブ版
636
20229

東京湾と魚食の再生にむけて

牧野 光琢

魚離れ、海離れがすすんでいる。我々、東京湾再生官民連携フォーラムの江戸前ブランド育成プロジェクトチームは、魚食普及を通じて、東京湾と各家庭の食卓との繋がりをとりもどす活動をおこなっている。東京湾は古代から人々が食料を調達してきた場であり、江戸時代には独自の食文化も育んできたが、特に戦後はその生態系が大きく損なわれてしまった。本稿では、現在官民が連携して進めている東京湾再生にむけたプロジェクトのなかで、水産業関係者が行っている様々な活動を紹介する。そして、官民が連携して東京湾再生を進めるうえで、「おいしい水産物」が有するアピール力の大きさや、食文化の重要性を議論する。

つづきを読む
水産振興コラム
アンケートにみる「豊洲市場の現在地」
八田 大輔
(株)水産経済新聞社
11

市場関係者の反応㊤

連載・アンケートにみる「豊洲市場の現在地」ではこれまで、一般社団法人豊洲市場協会(伊藤裕康会長)と一般財団法人東京水産振興会(渥美雅也会長)が共同調査した3つのアンケート(買出人・水産仲卸業者・一般来場者)の結果を順次、紹介してきた。初めてデータ化された“生の意見”を、市場関係者はどう受け止め、どう動き始めたのか。「上」「下」の2回に分割して紹介する。「上」では市場の開設者である東京都の大谷俊也場長が語った。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
10

南伊勢町でのブルーカーボンを
活用する取り組み

山川 倫徳
三重県南伊勢町役場 水産農林課種苗センター

南伊勢町の海域にて行われているブルーカーボンに関連する漁業としては、採捕漁業のうち、内湾にて行われるアワビ・サザエ等の採貝漁、ヒジキ・フノリ、ヒロメ等の採藻漁、養殖漁業では、アオサノリ、ヒロメになります。

つづきを読む
水産振興コラム
アンケートにみる「豊洲市場の現在地」
八田 大輔
(株)水産経済新聞社
10

一般来場者アンケート

前回までは市場の本来機能を活用する買出人・仲卸業者に注目してきたが、最後に一般来場者アンケート調査の結果を報告する。食の安全・安心確保や場内交通の混乱回避の目的で専用通路を設けるなど、業務エリアとの分離を進めた見学者用施設や物販・飲食施設は一般来場者の目にどう映ったのか。開場約1年後の2019年12月時点の調査であることに留意をしつつみていきたい。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
9

宮城県におけるブルーカーボンの取組

渡邊 一仁
宮城県水産林政部

今、私の目の前には海藻が繁茂した美しい光景が広がっています。海洋生物の社会では仔稚魚や小魚の住処であり、産卵場であり、レストランでもあり、人間社会では今まさに世界中が注目するカーボンニュートラルの実現性を秘めたCO2を吸収する海の森、すなわちブルーカーボンです。

つづきを読む
水産振興コラム
船上カメラマンとして見つめた水産業
神野 東子
9

知床の海と生きる

今年の春に知床の斜里町ウトロで、観光船沈没という言葉にできない程悲しく、やり切れない事故が起きてしまった。まだまだ水温が低く冷たい風も吹き荒れ、波の高い日も多いオホーツクの海で。それも、世界的に評価される程の景観の美しさと野生生物が悠然と姿を現す程の豊かさを兼ね備える知床の海で。

つづきを読む
水産振興コラム
ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい
8

磯焼け対策としての藻場再生
—現場の声

袈裟丸 彰蔵
JF全国漁青連

今、私の目の前には海藻が繁茂した美しい光景が広がっています。海洋生物の社会では仔稚魚や小魚の住処であり、産卵場であり、レストランでもあり、人間社会では今まさに世界中が注目するカーボンニュートラルの実現性を秘めたCO2を吸収する海の森、すなわちブルーカーボンです。

つづきを読む
水産振興ウェブ版
635
20227

ウナギの寝床創り

柵瀬 信夫

「どうして・こうする・こうなった」という問題解決の流れがあります。こと、“足元のウナギが消える”という問題では、一連の解決までの流れが細かく、現在も問題は続いています。しかし、近年、研究ではなく現場での問題解決につながる「ウナギの寝床創り」石倉カゴの技術展開が進み、その現場での実行事例がでてきました。そこで本稿では、展開された技術と製品とその普及などの概要、「こうする・こうなった」の現時点の状況を紹介します。

つづきを読む
水産振興コラム
洋上風力発電の動向が気になっている
長谷 成人
(一財)東京水産振興会理事
番外編

—漁業影響調査実施のために—

昨年、この水産振興コラムにおいて「洋上風力発電の動向が気になっている」とのタイトルで16回のリレーコラムを連載し、さらにそれを総括する座談会については、「水産振興」第634号として先日公表したところです。座談会の中でも取り上げられた漁業影響調査のあり方について進展がありましたので、リレーコラムの言わば番外編としてご報告します。

つづきを読む
水産振興コラム
水族館の飼育係と「食」との交わり
新野 大
高知県立足摺海洋館 館長
15

祈りの島・大神島へ(沖縄・宮古島)

沖縄・宮古諸島の宮古島と池間島を結ぶ海上道路「池間大橋」を渡っていると、青碧色の海の彼方に、裾野の広いピラミッドのような島が見える。
大神島だ、キングコングの住んでいそうな島である。何度か訪れた宮古島だが、今まで意識したことはなかったのだが、今回は島の名物 “カーキダコ” と呼ばれる島ダコの燻製を食べたくて、大神島への上陸を試みた。

つづきを読む
水産振興ウェブ版
634
20225

座談会 洋上風力発電の動向が気になっている

坂本 雅信/中原 裕幸/茂木 正/矢花 渉史/長谷 成人/梶脇 利彦

2021年5月から2021年12月まで水産振興ONLINEで連載コラム「洋上風力発電の動向が気になっている」を公開し、洋上風力発電と漁業について様々な角度から関わってきた方々からの寄稿をいただいた。連載15回の締めくくりとして2022年1月12日、連載に登場した執筆関係者ならびに省庁関係者を招いて座談会を開き、コラムを通じて浮かび上がってきた課題など改めて議論を深めた。当日の内容を紹介する。

つづきを読む
水産振興ウェブ版
633
20223

定置網の急潮被害と対策 —本日天気晴朗なれども浪高し(潮速し)—

石戸谷 博範

司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」の「抜錨」の章に、秋山真之参謀の「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の一節があることは有名です。明治38年5月27日に日露戦争・日本海海戦の行われた対馬海峡は、低気圧通過後の晴天で、視程が良いものの等圧線の間隔が狭く、風強く浪高い状態が続いていました。もともとは、岡田武松気象官が熟考の末、一個の断をくだした「天気晴朗なるも浪高かるべし」が基となり、秋山参謀が、この予報文をとりあげ、さらに簡潔にし、「本日天気晴朗なれども浪高し」としたものです。つまり「天気晴朗」とは視程が遠くまで届くため、とりにがしは少なく、砲術においても視界が明瞭であれば命中率が高くなり、撃滅の可能性が大いに騰がることを示唆し、「浪高し」とは、長途の航海を経てきたバルチック艦隊に比して射撃訓練の充分な日本側のほうに利し、「きわめてわが方に有利である」気象条件であったことを示したものと言われています。

つづきを読む

水産振興 資料館

東京水産振興会が60年以上の事業のなかで蓄積してきた膨大な水産業資料の一部を閲覧できます。逐次追加。

水産振興 資料館へ
バックナンバー
  • 最新刊
    ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい

    第14回 ブルーカーボンを有効利用した企業の挑戦

    森本 泰道
    水産振興コラム
    202211
    つづきを読む
  • 水族館の飼育係と「食」との交わり

    第16回 青森県、西海岸の「イカ焼き通り」

    新野 大
    水産振興コラム
    202211
    つづきを読む
  • 豊洲市場・旬な市場人

    第1回 ウニ師のSNS

    福地 享子
    水産振興コラム
    202210
    つづきを読む
つづきを見る
  • 東京湾と魚食の再生にむけて

    牧野 光琢
    水産振興ウェブ版
    水産振興ウェブ版 第636
    20229
    つづきを読む
  • ウナギの寝床創り

    柵瀬 信夫
    水産振興ウェブ版
    水産振興ウェブ版 第635
    20227
    つづきを読む
  • 座談会 洋上風力発電の動向が気になっている

    坂本 雅信/中原 裕幸 /茂木 正/矢花 渉史/
    長谷 成人/梶脇 利彦
    水産振興ウェブ版
    水産振興ウェブ版 第634
    20225
    つづきを読む
つづきを見る

メール配信登録

水産振興ONLINEの『水産振興ウェブ版』並びに『水産振興コラム』の新刊情報をメールで配信してお知らせします。ご希望のかたはお名前とE-mailアドレスをご登録ください。

  • お名前
  • E-mail

下記「個人情報の取扱いについて」をご確認いただき、宜しければ
「個人情報の取扱いに同意する」にチェックをして登録してください。

個人情報の取り扱いについて

一般財団法人東京水産振興会(以下「当会」)では、お預かりした個人情報について、以下のとおり適正かつ安全に管理・運用することに努めます。

  1. 利用目的
    当会は、収集した個人情報について、以下の目的のために利用いたします。
    1. a) 冊子やグッズの発送やサービス実施、およびアフターサービスのため
    2. b) 資料請求に対する発送のため
    3. c) 相談・お問い合わせへの回答のため
    4. d) 冊子やグッズ・サービス・イベントの案内のため

  2. 第三者提供
    当会は、以下の場合を除いて、個人データを第三者へ提供することはしません。
    1. 法令に基づく場合
    2. 人の生命・身体・財産を保護するために必要で、本人から同意を得ることが難しい場合
    3. 公衆衛生の向上・児童の健全な育成のために必要で、本人から同意を得ることが難しい場合
    4. 国の機関や地方公共団体、その委託者などによる法令事務の遂行にあたって協力する必要があり、かつ本人の同意を得ることで事務遂行に影響が生じる可能性がある場合

  3. 開示請求
    貴殿の個人情報について、ご本人には、開示・訂正・削除・利用停止を請求する権利があります。手続きにあたっては、ご本人確認のうえ対応させていただきますが、代理人の場合も可能です。詳細については、以下「個人情報相談窓口」へご連絡ください。

    個人情報相談窓口
    〒104-0055
    東京都中央区豊海町5-1豊海センタービル7階
    一般財団法人東京水産振興会 振興部
    TEL:03-3533-8111
    FAX:03-3533-8116
    E-mail:info-museum@tkyfish.or.jp