水産振興ONLINE
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2026年7月

進む温暖化と水産業ワークショップ
「水素燃料電池船、海藻養殖、洋上風力」

平石 一夫((一社) 海洋水産システム協会 会長)
三好 潤((国研) 水産研究・教育機構 水産技術研究所 環境・基盤部門 水産工学部 副部長)
佐藤 陽一(理研食品株式会社 取締役・原料事業 部長)
長谷 成人(海洋水産技術協議会議長/(一財) 東京水産振興会理事)
和田 時夫(海洋水産技術協議会/(一社) 全国水産技術協会会長)[司会]

はじめに

司会:皆さん、こんにちは。ただいまから、海洋水産技術協議会主催、進む温暖化と水産業ワークショップ「水素燃料電池船、海藻養殖、洋上風力」を開催いたします。開会にあたり、主催者を代表し、海洋水産技術協議会議長であり、一般財団法人東京水産振興会理事である長谷成人よりご挨拶いたします。

長谷:皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました長谷成人です。

本年も昨年に引き続きまして進む温暖化と水産業というテーマで開催させていただきます。本日も温暖化を生きる我々にとって参考となる情報を提供できればと考えております。開催の前に、協議会が主催ですが、協議会を構成しております10の団体に様々にご協力いただきまして誠にありがとうございます。特にオンライン配信をしてくださいます (一社) 漁業情報サービスセンター、そして会場を提供いただいた (一財) 東京水産振興会に御礼を申し上げます。

温暖化を巡るテーマ3題、用意しております。水素燃料電池船、海藻養殖、洋上風力です。

水素燃料電池船について講演される平石さんは、協議会の構成団体である (一社) 海洋水産システム協会の会長です。(国研) 水産研究・教育機構の三好さん、理研食品株式会社の佐藤さんにおかれましては、お忙しい中講師をお引き受けくださり、誠にありがとうございます。 それでは早速本題に入っていきたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

司会:長谷議長、ありがとうございました。私、海洋水産技術協議会の事務局を担当しております、一般社団法人全国水産技術協会の和田時夫です。本日の司会と進行を務めます。よろしくお願いいたします。本日の講演内容は、質疑応答含め、昨年と同様に後日ワークショップの議事録を (一財) 東京水産振興会の運営するサイト・水産振興ONLINEにて水産振興誌として公表いたします。それでは最初のご講演に移ります。

「漁船における水素活用の取組について~水素燃料電池漁船開発事業の概要~」の演題で、 (一社) 海洋水産システム協会会長の平石一夫様と、(国研) 水産研究・教育機構 水産技術研究所 環境・基盤部門 水産工学部 副部長の三好潤様にお話しいただきます。

最初に登壇される平石一夫様は、機械工学の専門家として、水産庁において技術関係部門を中心に長らくご活躍の後、海洋水産システム協会にお移りになり、漁船や調査船の設計や水産業のスマート化など、わが国水産業の発展をけん引しておられます。本日お話しいただく水素燃料電池船につきましても、プロジェクトの開始段階からご参加されるとともに、実験船の建造と実証事業を主導されております。

続いてご登壇いただく三好潤様は、民間の造船所を経て (国研) 水産研究・教育機構にお入りになり、水産工学部門において、漁船の性能や安全性の向上に関する研究開発に精力的に取り組まれてこられました。水素燃料電池漁船の開発・実証にあたっては、プロジェクトの当初から、中心メンバーのお一人として基本仕様の策定などを担当され、実証試験においても技術面を中心に主導的な役割を果たされております。

それではご講演をよろしくお願いいたします。

講師紹介

平石 一夫(ひらいし かずお)

一般社団法人海洋水産システム協会 会長。
1956年神奈川県生まれ。中央大学理工学部精密機械工学科卒業後、水産庁を経て現協会へ。漁業調査船、取締船などの設計・監督、漁船・水産業に関する調査研究および新技術の開発など協会事業に携わり、漁船関係の専門家として水産・船舶関係の会合などに参画している。

三好 潤(みよし じゅん)

(国研) 水産研究・教育機構 水産技術研究所 環境・基盤部門 水産工学部 副部長。
1972年岐阜県生まれ。北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程修了、博士(水産科学)。造船所に勤務の後、2007年 (独) 水産総合研究センター水産工学研究所(現:(国研) 水産研究・教育機構 水産技術研究所)に入所。曳航水槽、角水槽、回流水槽を用いた模型実験や数値計算による漁船工学研究に従事。漁船の省エネ、電化・水素化研究を推進している。

佐藤 陽一(さとう よういち)

理研食品株式会社、取締役・原料事業部長。
2000年東北大学農学部、2002年同大学院農学研究科修士課程、2016年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了、博士(生命科学)。農林水産省技官、東北大学助手を経て2005年理研食品株式会社入社。2009年より理化学研究所客員研究員、2018年より東北大学、宮城大学などでの非常勤講師を兼任。2025年5月よりInternational Seaweed Association日本代表理事。

長谷 成人(はせ しげと)

1957年生まれ。1981年北大水産卒後水産庁入庁。資源管理推進室長、漁業保険管理官、沿岸沖合課長、漁業調整課長、資源管理部審議官、増殖推進部長、次長等を経て2017年長官。2019年退職。この間ロシア、中国、韓国等との漁業交渉で政府代表。INPFC、NPAFC(カナダ)、宮崎県庁等出向。
現在 (一財) 東京水産振興会理事、海洋水産技術協議会代表・議長。