水産振興ONLINE
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2023年6月

海洋水産技術協議会ワークショップ
「ブルーカーボンとカーボンクレジット—課題と展望」

要旨

温室効果ガス排出量の削減が全世界的な目標となり、各国でさまざまな取り組みが進む中、海藻や海草など炭素を吸収・固定するブルーカーボン生態系への注目が高まっています。本号は、2023年2月17日に海洋水産技術協議会が主催したワークショップ「ブルーカーボンとカーボンクレジット-課題と展望」の概要を取りまとめたもので、ブルーカーボンに関する技術開発や、カーボンクレジット制度(温室効果ガスの排出権取引の仕組み)の現状や課題を学び、今後のわが国水産業への効果的な組み込みなどについて活発な議論を行いました。

著者プロフィール

堀 正和ほり まさかず

【略歴】
2003 年北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程修了、博士(水産科学)。日本学術振興会特別研究員(東京大学)を経て、2006 年独立行政法人水産総合研究センター研究員。現在、国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産資源研究所 社会・生態系システム部 沿岸生態系暖流域グループ長。2021 年より、東京海洋大学大学院・海洋生命資源科学専攻 客員教授。

桑江 朝比呂くわえ ともひろ

【略歴】
1993 年 京都大学農学部卒業。1995 年 京都大学大学院農学研究科修了
1995 年 運輸省港湾技術研究所 研究官
2001 年 (独)港湾空港技術研究所 主任研究官
2009 年 (独)港湾空港技術研究所 沿岸環境研究チーム チームリーダー
2010 ~ 2017 年  熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター 客員教授
2016 年~現在  港湾空港技術研究所 沿岸環境研究グループ グループ長
2020 年~現在  ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長