おわりに
最後にせっかくの機会なのでということで図11を付け加えさせてもらいました。これから加速する急激な我が国の人口減少の中で今後の内水面を考えるとき、法律制度はもちろんありますが、重要なことは河川や湖沼を豊かで魅力あるものにすることにつきると思います。特に、川は危ないから近づかないようにという風潮が強まり、人々の関心が薄れるようでは未来はありません。気候変動による台風の大型化等により河川行政はこれからどうしても治水重視にならざるを得ない状況ですが、それは当然のこととして、国交省を頂点とし、大きな予算を持つ河川行政関係者とwin-winの関係を築くことが出来るよう、生き物からの視点を持った内水面漁協、遊漁者からの日頃からの適切な情報発信、良好な関係作りが重要だと思います。ウナギの資源回復で取り組んでいただいている石倉の事業などはそういう発想で進めてきたつもりです。内水面漁業振興法第35条の協議会制度なども同じ発想です。全国各地での取り組みが実りあるものになることをご祈念申し上げます。ご清聴ありがとうございました。
参考リンク
- 水産振興ウェブ版 第627号
内水面3魚種(アユ、渓流魚、ワカサギ)の遊漁の振興策
https://lib.suisan-shinkou.or.jp/ssw627/ - 水産振興ウェブ版 第628号
内水面漁協による環境保全活動について
https://lib.suisan-shinkou.or.jp/ssw628/ - 水産振興コラム 進む温暖化と水産業
第10回 人と生き物に優しい川づくりについて
https://lib.suisan-shinkou.or.jp/column/ondanka/vol10.html - 馬頭高校漁業協同組合ホームページ
https://naisuimen.suisan-shinkou.or.jp/