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事業報告書

主要水産物の需給と流通

要旨

わが国の水産物流通は、取り扱う魚種や品目の数が大変多く、また鮮魚や活魚での国内出荷の他、加工原料用、輸出用、非食用向け(魚粉原料や漁業・養殖餌料等)といった様々な需要・用途があります。そのため、全国各地の多くの漁港には産地卸売市場が開設されており、日々水揚げされる水産物等が集荷され市場取引が行われる他、市場外流通や漁協系統共販等、多様な流通形態があります。

また、天然資源に依存する水産物の生産には季節的あるいは経年的な変動があり、水産物の需要や嗜好についても地域により大きな差異(地域多様性)が見られます。それらの変動要因や地域多様性等を反映して、水産物の販売価格の動向や消費状況においても、それぞれ多くの特徴があります。

このように水産物の需給や流通は魚種ごとに多様な実態があるため、それらに関連する情報については、多岐にわたる関係者がそれぞれ断片的に知るのみである場合が多く、全体像を把握することが困難になっています。

そこで当会では、水産庁監修のもと、わが国の主要な水産物を対象に、それぞれの需給動向や流通特性等について関係する統計データ等を整理し簡潔にまとめた資料集として標記の報告書を2004年に刊行し、全国の水産関係者等に配布いたしました。

その概要は下表のとおりで、水産物の需給や流通等について多くの知見を有する専門家の方々に分担執筆していただきました。なお、本書の続編として「主要水産物の需給と流通 改訂版」を2011年度に刊行しております。

「主要水産物の需給と流通」概要
掲載内容 内訳
対象水産物 計20項目(魚類10、頭足類2、甲殻類1、魚卵2、貝類2、海藻3)
主な内容 漁業生産(資源・生態・漁場・系群、漁業・養殖業の特徴と生産高)、貿易(輸入・輸出)、需給と利用状況(在庫、用途別仕向け)、流通と消費(価格動向、流通経路、消費動向)
主な使用データ FAO Fishstat(世界の漁業・養殖生産)、漁業・養殖業生産統計、水産物流通統計、貿易統計、家計調査等
※ 掲載内容や統計データは水産物により若干異なっています。

目次

  • 総論
  • 1. いわし類
  • 2. あじ類
  • 3. さば類
  • 4. さんま
  • 5. まぐろ類
  • 6. かつお
  • 7. さけ・ます類
  • 8. ぶり類(養殖)
  • 9. まだい(養殖)
  • 10. いか類
  • 11. たこ類
  • 12. えび類
  • 13. うなぎ
  • 14. すじこ・いくら
  • 15. たらこ
  • 16. かき
  • 17. ほたて
  • 18. わかめ
  • 19. のり
  • 20. こんぶ
  • 執筆者名

執筆者(所属)

  • 加藤 雅丈 (独立行政法人水産大学校)
  • 石井 元  ((社)漁業情報サービスセンター)
  • 緑川 聡 ((社)漁業情報サービスセンター)
  • 馬場 治 (東京海洋大学)
  • 佐野 雅昭 (鹿児島大学)
  • 濱田 英嗣 (下関市立大学)
  • 濱田 武士 (東京海洋大学)
  • 池谷 貴代子 (水産庁)
  • 婁 小波 (東京海洋大学)
※ 所属は刊行当時のもの。敬称略・掲載順。

刊行

2004年

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ステータス

冊子:在庫なし

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