第2章
水産・海洋高等学校の水産教育について
~令和元年度全国公立水産関係高等学校一覧
及び関連データ~
1. 水産・海洋を学ぶことができる高等学校
我が国の水産教育は「実践的な学習を通して知識・技能を習得し、水産業や海運業、海洋関連産業の健全な発展を担う職業人を育てること」を目標とし、令和元年度、水産の単科校(水産科だけを設置する学校)23校と普通科などの学科との併設校19校、水産コースを設置している普通高校1校、海洋科学系列等を設置している総合学科校3校の全国で46校(令和元年度)が設置されています。〔図2-1〕
46校のうち県内に水産を学ぶことができる高等学校を3校設置しているのは、北海道(小樽水産、函館水産、厚岸翔洋)、岩手県(久慈東、宮古水産、高田)、千葉県(銚子商業、大原、館山総合)の3道県、2校設置しているのは宮城県(気仙沼向洋、宮城県水産)、富山県(滑川、氷見)、島根県(隠岐水産、浜田水産)、沖縄県(沖縄水産、宮古総合実業)の4県、残りの29校は1県1校となっています。
また、日本国内で海のない8県(栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県、滋賀県、奈良県)のうち、栃木県と群馬県には、淡水産魚類の増養殖を主体に学習する栃木県立馬頭高等学校水産科、群馬県立万場高等学校普通科に水産コースが設置されています。
2. 学科(本科)について
水産・海洋高等学校の本科に設置されている学科は、(1) 海洋漁業系、(2) 水産工学系、(3) 情報通信系、(4) 栽培漁業系、(5) 水産食品系、(6) その他の系、(7) 総合・くくり・ミックスの7系列に分類されます。その他の系の学科には、(1)から(5)の系に含むことが難しい北海道厚岸翔洋高等学校海洋資源科などが含まれます。北海道厚岸翔洋高等学校海洋資源科は海洋漁業系と栽培漁業系の生産コースと船舶料理士や魚食型調理師を育成する調理師コースを併設しています。
水産科で学ぶ生徒数9,529人(令和元年度)〔表2-1〕は、前年度と比較して男子200人、女子100人の300人ほど減少しています。近年は、航海士や機関士を目指す女子生徒も入学しています。
平成30年度の水産科本科卒業生は、3,078名で前年度より10名増加しています〔表2-2〕。進学者は1,057名で東京海洋大学、鹿児島大学、長崎大学、水産大学校などの国公立、東海大学、近畿大学、日本大学、福山大学、北里大学などの私立の水産・海洋関連の四年制大学(73名)、水産・海洋関連の短期大学(55名)、専門・各種学校(99名)、専攻科(275名)で水産・海洋関連への進学者合計数502名と進学者の47.5%となっています。
民間就職者は1,784名で、1,113名(62.4%)が水産・海洋関連の民間に就職し、卒業生3人のうち2人が水産・海洋関連産業へ就職しています〔表2-3〕。
卒業者3,078名のうち、水産・海洋関連の官公庁、自営漁業、自営非漁業への就職者69名(2.2%)を含めると、進学、民間就職、自営・公務・その他で1,684名(54.7%)の人材を水産・海洋関連産業へ供給しています。
3. 専攻科について
海洋漁業系(21校)と水産工学系(19校)に設置されている専攻科は海技士の上級資格取得を目標とし、本科で海技単位を修得後に専攻科へ進学します。情報通信系(7校)の専攻科は二級あるいは一級総合無線通信士等の上級資格取得を目指し、工業高等学校の卒業生も入学しています。日本で唯一水産増殖を学ぶことができる専攻科水産増殖科が、平成5年4月、愛媛県立宇和島水産高等学校に設立され、水産業の技術革新に対応できる地域増殖後継者の育成を目指しています。
※本科とは、学校において正規に卒業を目指す課程で、専攻科とは、専門教育分野を深めるために設置され、水産・海洋高等学校の専攻科は航海士、機関士、通信士の上級海技士有資格者を養成する課程です。
平成30年度専攻科課程修了生274人のうち、2名が水産・海洋関連の四年制大学へ進学し、民間就職者は227名(82.8%)、自営、公務、その他へ36名(13.1%)となっています〔表2-4〕。民間就職者227名のうち漁船24名(10.6%)、商船136名(59.9%)、その他の漁船へ35名(15.4%)で合計195名(85.9%)、官公庁の9名を含めると専攻科課程修了生の204名(74.5%)が有資格海事従事者として乗船しています。これは前年度とほぼ同様の数字となっています。
船舶職員関係等の求人については、求人票ではわからないこと、見えないこともあると思いますので、海技士免許を取得できる水産・海洋高等学校に直接求人等について照会していただければと思います。
4. 本科と専攻科の船舶職員養成施設の指定状況
水産・海洋高等学校の本科海洋漁業系の学科では、四級海技士(航海)6校、五級海技士(航海)26校、水産工学系の学科では四級海技士(機関・内燃機関)5校、五級海技士(機関・内燃機関)20校〔表2-5〕、また、海洋漁業系専攻科が三級海技士(航海)10校、水産工学系専攻科10校〔表2-6〕がそれぞれ国土交通省から船舶職員養成施設の指定(筆記試験免除)を受け、有資格海事従事者の養成を行っています。専攻科生の中には独学で勉強して一級や二級の口述試験に合格している生徒もいます。
(函館水産高等学校専攻科機関科)
(小樽水産高等学校専攻科漁業科)
5. 全国の水産・海洋高等学校の組織
全国46校の水産・海洋高等学校は、全国水産高等学校長協会、全国水産高等学校実習船運営協会、全国高等学校水産教育研究会の3つの組織に所属し、全国46校は北海道地区、東北地区、関東・東海地区、日本海北部地区、日本海南部地区、四国地区、九州・沖縄地区の7地区(ブロック)に分かれます。
(1) 全国水産高等学校長協会
(令和2年度事務局:静岡県立焼津水産高等学校)
全国水産学校長協会(現在は全国水産高等学校長協会)は昭和7年7月6日に創立され、今年で89年目を迎え、「実践的な学習を通して知識・技能を習得し、水産業や海洋関連産業の健全な発展を担う職業人の育成」「水産教育の改善振興」「会員相互の和親」を目標として、教育上の調査研究や水産教育に関する技術検定の実施を事業内容としています。6部会が実施する資格検定は、進学先や企業等に認知されるようになってきました。また、フィッシング技能コンテストなどの大会を主催しています〔表2-7〕。
① 生徒意見・体験発表大会
全国7地区の代表者が水産に関する様々な活動を通して学んだことを意見にまとめ、発表します。最優秀賞者は全国産業教育フェアで水産・海洋高等学校の代表として発表します。令和元年度最優秀賞の発表を紹介します。
「歩みを止めず未来へ」
鹿児島水産高等学校 情報通信科 3年 亀之園 淳
「チャレンジするチャンスを」。これは本校の校長先生の言葉です。言葉通り本校の生徒は数々の挑戦をしてきました。私もその挑戦者の一人です。情報通信科に在籍する者として資格取得に励んだり、学校の代表としてコンテストに参加したり、数々の体験をしてきました。一体何のために挑戦するのか。私は楽しく成長できるから挑戦しています。この楽しく成長できた私の挑戦を伝えたいと思います。
挑戦することの楽しさを見出したのは高校1年生のことです。私は、秋に開催され全国ITCカンファレンスに参加しました。ITCカンファレンスとは、情報社会における問題の解決策や、生活をより豊かにする技術を考える会議です。大会は東京で行われました。代表として選ばれた高校生は、皆知的な雰囲気でした。「高校生が考える心豊かな生活」をテーマに議論がなされ、飛び交う意見と進む議論のスピードに私は圧倒されました。参加生徒の洗練された意見や、周囲への配慮を忘れない心がけを感じ、とても同じ高校生とは思えませんでした。会議が終わり私はあまり発言ができず悔しい思いをしましたが、参加した高校生に憧れを抱きました。私も、あのような立派な高校生になりたい、ただ私は未熟だと。それなら成長すればいいではないか。それから私は、立派な学生になるために成長する方法を必死に模索しました。
私が最も成長できたのが、高校2年生の7月にあった第1級陸上無線技術士、通称1陸技の資格試験です。これは、私たちの学科が目標とする資格の中でも最高難易度のものです。試験科目が4つあり、それを一度に取得することは困難と言われています。ならば私は全科目を一度に合格しよう、そう考えました。これも成長のための決断です。私は合格を実現するために、同じ資格を受ける者同士連携をとって助け合うことにしました。先生にも積極的に質問をして、細やかに指導をしていただきました。勉強は過酷さそのものでしたが、知らないことを知る喜びと、仲間と成し遂げる達成感で私は楽しくなりました。そのおかげか当日の試験は順調にいき、確かな手応えを感じました。結果は合格でした。私は一度で、一陸技を取得することができました。何とも言えない達成感と確かな成長を実感し、努力は報われると、確かに思いました。私はこの体験により周りの人間と共に成長することの喜びに気付き、これまで気付けなかった自分を恥じました。
この経験で自信を得た私は「和歌山県データ利活用コンペティション」に応募することにしました。地域活性化をテーマに資料を作成する大会です。私は地域活性化のために、高齢者と若者が議論する場を設けることを主軸とした資料を作成しようと、夏休みに奮闘しました。その際お世話になったのが、社会福祉協議会の皆さんです。私が高齢者の方にアンケートを取るために、協議会の皆さんが機会を設けてくださったり、私の不出来な資料に助言をしてくださったりしました。周囲の方の協力もあり、良い資料が作成できたと感じました。夏休みが明けてから、先生に資料を見せて添削をいただき、大会に提出しました。結果は一次審査を通過することができませんでした。なぜ、どうしてという不可解な気持ちと、行き場のない憤りが生まれ、努力は必ずしも実らないのだと痛感しました。
私はそれでも諦めずに挑戦を続け、横浜で開催されるITアプリコンテストという大会の本戦に出場することになりました。便利なアプリを構想してプレゼンをする、という趣旨の大会です。これまでの成功と失敗を踏まえて、先生と何度も練習と発表内容の見直しをしてきました。そして大会当日、かつてのカンファレンスの緊張感を思い出しました。「今の私ならできる。もう他の高校生には遅れをとらないぞ。」と決心して臨みました。プレゼンが始まり、服をコーディネートするアプリや事前に学食のメニューを注文できるアプリなど、個性的なアプリが発表される中、私はメモ帳のアプリを発表しました。他のアプリに比べ地味に思われますが、写真を使ってメモをしたり、忘れ物を予防するために自動でメモを作成してくれたりと、実用的でオリジナルな内容にしました。その点が評価され、全国3位という結果を残せました。そして講評では審査員の一人から「実用的で欲しいと思った。また中身がシンプルで作り手にも配慮している。そして発表が最も上手だった。」と私が注力していた部分を褒めていただきました。私の努力が、相手に伝わった瞬間でした。
それ以降も私は更なる挑戦を続けています。学校では、生徒会長を務めたり、鹿児島県のJRC役員としてボランティアに励んだり、コンテストにも精力的に応募したりと幅広く活動しています。さらには、第1級総合無線通信士という1陸技と同等の高難易度の資格取得への挑戦や、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業への参加など、専門の分野でも挑戦をしています。
私は、楽しく成長するために挑戦しています。そして、この学校で成長してきて感じていることがあります。「私はまだ未熟だ」と。だから私は、成長するために大学に進学しようと考えています。そこでの勉強や出会いを経験して、将来は「新しい」を創造する仕事に就きたいと考えています。そして何よりも、大学って楽しそうですよね。
② 生徒研究発表大会
全国大会の中で一番歴史のある大会です。7ブロックの予選を勝ち抜いて選出された7地区代表と主管校の8チームが参加して、日頃の研究内容を発表します。令和元年度は新潟県立海洋高等学校「アカムツ資源の保全を目指して」が最優秀賞、宮城県立水産高等学校「ユメミタイから夢実現」が優秀賞を獲得しました。大学等と共同で実習を行うなどして学術的に高い評価を得ている研究もあります。最優秀賞に輝いた研究発表は、例年3月にグランドアーク半蔵門で開催されるJF全漁連主催の全国青年・女性漁業者交流大会で発表します。
アカムツ資源の保全を目指して—種苗生産に挑戦—
新潟県立海洋高等学校水産資源科 2学年 伊藤 天、岸田 渚、豊田 湖季
1 はじめに
本校では、アカムツ資源の保全を図ることを目的に、昨年より、近畿大学と連携して種苗生産に取り組み、全国の高校として、初めて、アカムツの人工受精と稚魚期までの飼育に成功した。
2 方法
<試験1>産卵最盛期と産卵時間
これらを明らかにするために、2018年8月30日、9月12日、13日の明け方と2019年9月2日、6日、13日の日没後の刺し網漁に同乗し、船上での人工受精を試みた(写真1)。
<試験2>仔魚の観察と成長
試験期間中、定期的に2から3尾の仔魚をサンプリングして観察するとともに、全長を測定した。
<試験3>飼育初期の最適水温
0.5トンのパンライト水槽4台を用意して、かけ流しで飼育するとともに、冷却装置を使って、1, 2番水槽の水温を22~23°C、3番水槽を21~22°C、4番水槽を19~20°Cに設定した。各試験水槽には、1リットル当たり約20尾の割合でふ化仔魚を収容した(写真2)。試験期間は、9月13日から10月14日までの30日間で、23日齢まで、ワムシを飼育水1cc当たり3個から20個、24日齢からは、ワムシのほかにアルテミアを飼育水1cc当たり0.05から0.2個の割合で与えた。生残数は、1リットルビーカーでサンプリングして、得られた仔魚数を0.5トンに換算して推定した。
3 結果
<試験1>産卵最盛期と産卵時間
2018年8月30日から9月13日の明け方の操業では、排卵している雌は0尾であったが、70尾の雄で排精が見られた。2019年9月2日から13日の日没後の操業では、6日と13日に排卵が、2日、6日、13日に排精が認められた。6日、13日ともに人工受精に成功した。
<試験2>仔魚の観察と成長
受精卵は、直径約0.8mmで、受精3時間後に桑実期に、約12時間後には胚胎が形成され、約25時間後に、ふ化が開始した(写真3)。35日齢で、全長約7mmとなり、鰭が完成して稚魚になった(写真4)。
成長が速いとされるヒラメと比較すると、かなり成長速度の遅い魚であることが分かった(図1)。
<試験3>飼育初期の最適水温
4番水槽における15日齢の生残数は2000尾で、生残率は20%、30日齢では、1000尾で、生残率は10%と推定された。最も生残数が多かった4番水槽の水温が、19°C~20°Cであったことから、試験範囲における、飼育初期の最適水温は、19°C~20°Cであると推測された(図2)。
まとめ
①上越沖における産卵最盛期は、9月中旬以降で、産卵時間は日没後である。
②雄の成熟は雌より早く、8月中にはじまる。
③飼育初期の水温は19°C~20°Cが適している。
④15日齢前後からの減耗が激しい。
⑤35日齢前後で稚魚になる。
⑥成長速度の遅い魚であることが分かった。
③ その他の開催行事の様子
ア:カッターレース大会
イ:フィッシング技能コンテスト
ウ:食品技能コンテスト
エ:ダイビング技能コンテスト
オ:マリンロボットコンテスト
カ:シーフードショーでの展示
(2) 全国水産高等学校実習船運営協会
(令和2年度事務局:北海道小樽水産高等学校)
全国水産高等学校実習船運営協会は、「会員相互の円滑な連絡と協力のもとに実習船の健全な教育的運営を図り、もって我が国の水産界の発展に寄与すること」を目的として設立され、実習船教育に関する調査・研究、代船建造に関する連絡・協議などを事業内容としています。4月には全国の実習船の船長や機関長をはじめ乗組員と乗船学科の指導教官で実習船職員研究協議会、10月には都道府県教育委員会の実習船担当者と指導教官が「魅力ある船内教育」や「実習船の運営管理」などを主題として研究協議会を開催しています。
また、全国水産高等学校長協会と全国高等学校水産教育研究会との3部会合同で文部科学省に対して7月と12月の2回、実習船建造予算の確保、水産・海洋系高等学校の専門教員の確保等々について建議・陳情を行っています。
実習船は「動く教室」と言われ、多くの水産・海洋高等学校では体験航海、短期航海を経て長期航海に臨んでいます。全国の中型・大型実習船(50t以上)は28隻(令和元年度)で、航海実習中生徒は、投縄・縄待・揚縄等の漁労実習や資源調査、航海・機関当直、食事当番などの実習を行っています。航海中、生徒は船舶職員としての体験を積んでいます。実習船の多くは都道府県単独で運航していますが、「海友丸」(福岡県・山口県・長崎県)と「翔洋丸」(香川県・大分県)は県が共同で運行しています。
令和元年度、中・大型実習船の隻数は平成20年度と比べて8隻減少し、500トン以上の大型の実習船が1.5倍に増加しています〔表2-8〕。実習船の大型化によって、生徒の居住空間が確保され、女子生徒に対応した風呂やトイレを設けるなど、快適な船内生活を送ることができます。今後、教科「水産」の調理師養成施設を全国7ブロックの水産・海洋高等学校本科、別科、専攻科に設置し、船舶料理士や魚食型調理師の養成をするためには、船舶調理実習対応型の実習船の建造を検討する必要があると思います。
トピック① 北海道厚岸翔洋高等学校長期乗船実習(外地寄港地活動)
海洋資源科生産コースの生徒は、3学年の4月上旬から5月上旬まで30日間の長期乗船実習を行い、マグロ延縄実習終了後にはパラオ共和国マラカル港に寄港しています。釧路を出港し、航海10日目の生徒の感想では、「出港して2日目酔いすぎて死にかけました。その日に寝た時間は18時間。今は元気に過ごしています。早く陸に上がりたい。」「僕は一度も酔わずに元気もりもりです。このままみんなと一緒に頑張ります。陸で僕の帰りを待つ者たちよ!待っちょれ」というものですが、マグロの操業を終えてパラオへ向かう生徒のメッセージは「とりあえず陸に帰りたいです。あと最近野菜を食べ始めました。頑張っています。」「マグロの操業では、マグロが獲れて面白かったです。ご飯がおいしくてまた太りました。」というものです。
船酔いは慣れるとは言うものの、生徒にとっては辛い経験となりましたが、長期乗船実習は、水産・海洋高等学校にとって仲間に励まされながら自分と戦い、自分を大きく成長してくれる実習です。
(3) 全国高等学校水産教育研究会
(令和2年度事務局:神奈川県立海洋科学高等学校)
全国高等学校水産教育研究会は教科「水産」に関係する教職員相互の研究と協力により、水産教育の充実と振興を図ることを目的として設立され、水産教育に関する研究調査と教職員の研修に関する事項などを事業内容としています。 毎年8月に全国大会を開催し、令和元年度は「新しい時代をリードする、創造的な水産・海洋教育はどのようにあればよいか」を研究主題として、地域の特性や学校の現状を踏まえ、水産・海洋教育について活発な意見や情報交換などが行われています。
トピック② 北海道厚岸翔洋高等学校のサンマ缶詰が学校給食に
海洋資源科が製造したサンマ水煮缶詰が、厚岸町内小中学校6校の給食メニューになりました。実際に給食を食べた中学生からは、「ご飯がすすむ」「骨まで食べられる」などの感想をいただいています。
缶詰を製造した生徒は、「後輩たちが食べると思うと緊張する」「みんなで一生懸命つくったので、おいしく食べてください」とのコメントです。